卒業しました。

苦節6年、休学期間含めると7年、ようやく大学を卒業しました。春からは晴れて無職です(就職する意志は一応あるのでニートではない)。

成績発表当日はクッソそわそわしたのでクッソ早起きして朝マックしながら発表時刻を待ってたんですが、アクセス集中で大学のポータルサイト鯖落ち、緊急メンテで更にマックで待ちぼうけすることに。大学当局は無能。

その間、苦楽を共にしてきたiPod classicをシャッフルしながら過ごしました。その時のログが残っていたので、それをここに記すことで私の苦悶を追体験していただければ幸いです。

 

気合のメガマフィンハッシュドポテトを平らげてデレステイベ消化して一息ついたところでシャッフル開始。

 

Bad Lieutenant - " Higher Wider Deeper " …かっこいい。

 

Higher Wider Deeper

Higher Wider Deeper

 

OGRE YOU ASSHOLE - " ラムダ・ラムダ・ラムダ " …かっこいい。

 

ラムダ・ラムダ・ラムダ

ラムダ・ラムダ・ラムダ

 

Princeton - " Sylvie " …気が紛れてきた。

 

Sylvie

Sylvie

 

東京事変 - " 夢のあと " …留年生(つわものども)が夢のあと

 

夢のあと

夢のあと

 

Base Ball Bear - " 彼氏彼女の関係 " …この辺でまたそわそわしてきた。

 

彼氏彼女の関係

彼氏彼女の関係

 

音速ライン - " 逢瀬川 " …高まる緊張感の中、音速ラインのあまりの音速ラインらしさにほっこりする(どれも同じに聴こえるとか言ってはいけない)。

 

逢瀬川

逢瀬川

 

XTC - " Don't Lose Your Temper " …この辺でテンションがおかしくなってきた。

 

 

Don't Lose Your Temper

Don't Lose Your Temper

  • XTC
  • ロック
  • ¥250

 

 

Ocean Colour Scene - " The Riverboat Song " …かっこいい。正気を取り戻す。

 

 

The Killers - " Bling (Confessions Of A King) " …無益な留年への懺悔(confession)をする。

 

Bling (Confession of a King)

Bling (Confession of a King)

  • ザ・キラーズ
  • ロック
  • ¥150

 

The Prodigy - " Serial Thrilla " …マックの片隅でまさにスリルを味わっている。

 

Serial Thrilla

Serial Thrilla

 

Everything Everything - " Photoshop Handsome " …EEとても好きだけど周囲の認知度が低くて寂しい。

 

Photoshop Handsome

Photoshop Handsome

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION - " 暗号のワルツ " …何度聴いたことか

 

暗号のワルツ

暗号のワルツ

 

スピッツ - " 夜を駆ける " …ああああああっっああああああっああああああっああっ

 

夜を駆ける

夜を駆ける

 

Munk - Violent Love (The Twelves Tabloid dub) …(iTunes Storeに音源が)ないです。

 

Gorillaz - " To Binge " …この辺でサイトにログインできなくて焦る。

 

 

GRAPEVINE - " そら " …いまいち記憶が薄いがどうもログを見る限りこの辺で成績照会したっぽい。卒業確定。そら、きれい…。

 

そら

そら

 

Miles Davis - " Venus De Milo " …放心状態でマイルスにクールダウンさせられる。

 

Venus De Milo

Venus De Milo

 

Radiohead - " I Can't " …この辺で実感がわいてくる。" Even though I try / I can't "と繰り返すくっそネガティブな曲を聴きながら成し遂げたことを自覚するのなんか皮肉っぽい。

 

I Can't

I Can't

 

the band apart - " Capone "…(これも音源が)ないです。ボーナストラックだからね、仕方ないね。

 

つばき - " 花火 " …大学1年の頃よく聴いてたのでマックで危うく嗚咽しかける。ここで退店。

 

花火

花火

  • つばき
  • J-Pop
  • ¥200

 

Four Tet - " As Serious As Your Life (live) " …ふわふわした気持ちで多幸感あふれるエレクトロニカを聴くのは最高だな!

 

As Serious As Your Life

As Serious As Your Life

  • Four Tet
  • エレクトロニック
  • ¥150

 

Interpol - " Narc " …ほどよくドライな曲で心地よく歩く

 

Narc

Narc

 

TOWA TEI - " Happy " …文字通りハッピーになってきたのでふらっと母校(予定)のキャンパスへ。

 

Happy (with Viv, Bahamadia & Bebel Gilberto)

Happy (with Viv, Bahamadia & Bebel Gilberto)

 

つばき - " 光 ~hikari~ (Akeboshi Remix) " …ないです。

 

The Strokes - " What Ever Happened " …キャンパスに入ったら学内合説のせいで17卒リクスー集団に囲まれて吐き気を覚えつつ退出

 

 

Kaiser Chiefs - " Retirement " …学生という身分からのretirement

 

Retirement

Retirement

 

Perfume - "ワンルーム・ディスコ " …こういう時にこの曲はいかん。中断して行きつけのラーメン店に入りシャッフル終了。

 

ワンルーム・ディスコ

ワンルーム・ディスコ

  • Perfume
  • エレクトロニック
  • ¥250

 

以上、栄光の現役合格から早幾年、2009年入学・2016年卒という称号(いらない)を引っ提げた無職が爆誕するまでの過程です。

先輩後輩同期を分け隔てなく見送り、最後の1年は学内最年長集団の1人として貫禄ある振る舞いをできたと自負しています(社交不安障害並の感想)。

 

Twitterを始めたのは2010年1月なので大学1年の終わり頃ですかね。いろんなことがあっていろんな人が来たり去ったりしたわけですけど、その間私はずっと「大学生」という肩書のままだったわけですね。インターネット社会のホラー。おそろしいおそろしい。

相互フォローになった時高校生だった人がもう大卒社会人だからね、マジで時の流れパねえなって感じです。

 

この度はそんな付き合いの長いフォロワー・短いフォロワーの皆さんから暖かい祝福のリプライ等を頂きまして、厚く御礼申し上げます。就職したら何かください。現金でもいいです。ご検討のほどよろしくお願いいたします。

 

https://www.instagram.com/p/09TTl5ipKI/

選ばれし者のみに与えられた"""称号"""

音楽の話2014

紅白盛り沢山でなんだかんだ毎年たのしー。まあお祭りだよね。

さて、年の瀬に入ってから2014ベストアルバムとかベストトラックとかまとめてる人たちの記事とかTwitterとか興味深く読んでたんですけど、僕はそもそもそんなん決められるほど数聴いてないんで一昨年の記事にならってlast.fm上の過去12ヶ月の再生回数でも見てみようかと思います。

2014年の新譜はマジでアニソン何曲かとFlying Lotusの新作しか買ってないかもしれない。Flying Lotusの新譜は良かったよほんと。

 

ベストアーティスト(過去12ヶ月)

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一昨年のベストアーティスト達と比較するとエレクトロニカとかジャズ(クロスオーバー系)とかサウンドトラックとか、わりとイージーリスニング的というか、リラックスして聴けるものが大幅に増えた気がする。

 

#3 清田愛未
#8 ACE+
#13 光田康典
#14 下村陽子

 この辺はWiiRPGゼノブレイド」のサウンドトラック制作陣ですね。ゲーム自体は2010年発売なんですけどゆっくりゆっくりやり込んでクリアして今年サントラを買った。RPGのフィールド曲ってなんか好きなんですよね。

ゼノブレイド ガウル平原 昼 - YouTube

ゼノブレイドRPGとしての完成度も高かったけど音楽もフィールド曲だけでなく戦闘曲もかなりいい線いってて本当によく聴き込んだサントラになった。

ゼノブレイド 名を冠する者たち - YouTube

WiiUスマブラにも主人公・シュルクが参戦してぐっと認知度も上がった気がするし、この調子で立体化とか立体化とかあと立体化とか実現してほしいな。

ゼノブレイド 帝都アグニラータ 昼 - YouTube

 

#2 haruka nakamura

2ndアルバム「Twilight」がリイシューされたのを買って何度も聴いた。コンセプトは日没から夜になるまでの時間ということだけど、深夜静まり返った中でベッドに沈み込みながら聴くのも本当に最高だった。

Haruka Nakamura - 夕べの祈り - YouTube

 

#47 KMM団(倉石たんぽぽ(CV.井澤詩織)、飾鈴(CV.麻倉もも)、宇津木環那(CV.夏川椎菜)、目野輪冥(CV.飯田友子)、桂虎徹(CV.日岡なつみ))

「ウィッチ☆アクティビティ」、ベストアニメソング・オブ・ジ・イヤー2014。

witch craft ed 1 full - YouTube

 

#36 Bugge Wesseltoft

ノルウェーのジャズピアニストなんだけどエレクトロニカとかワールドミュージックとかに手を出してるクロスオーバー系で、中古で手に入れてから本当によく聴いた。夜によく合うアルバムで、説明しづらいけどこういうのめっちゃ好きなんですよ。2014年には新譜も出してるけど残念ながらそっちはまだ買ってない。

Bugge Wesseltoft - Lone - YouTube

 

基本的に以前より夜一人で聴くというシチュエーションに合う音楽を好んで聴くようになって、

#7 The Album Leaf

The Album Leaf - Gust of... - YouTube

#10 Massive Attack

#11 Four Tet

Four Tet - Unspoken - YouTube

#12 I am Robot and Proud

I Am Robot and Proud Good Sleep - YouTube

I Am Robot And Proud - Center Cities - YouTube

#15 Mice Parade

#16 Boards of Canada

#22 Spangle Call Lilli Line

Spangle call Lilli line-Nano - YouTube

#26 Rei Harakami

この辺の飽きないお気に入りを繰り返し繰り返し聴きながら入眠してばかりいた記憶がある。

不眠というより音楽に安心感を求める1年間だったのでチルっぽい雰囲気のお気に入りをローテーションするというわりとコンサバな音楽生活を送ってしまった感がある。全部にYouTubeリンクを貼ってないのはどれも定番ばかり聴いてるせいで全部貼ると面白味がないなと思ったからです。

2015年こそは音楽好きとして常にシーンの最前線にキャッチアップしてイルでドープなチューンをアダプトするライフスタイルを送るぞ!と言いたいところだけど、そうすると音楽という趣味は意外にお金がかかるという現実に直面しなきゃならなくなるので、たぶん今年も大して新譜を追いかけることなく終わって年末ブログ書くことねえ!って感じになるんじゃないかなーと思います。

そもそもとして音楽鑑賞が趣味として安定期に入ってるとでも言うのかな。今は新しいものより慣れ親しんだものって気分なので、まあしばらくはそんな感じでしょうね。

 


月刊少女野崎くん ED「ハートのトーンに気付いてよ!誰か。」 - YouTube

はい、というわけで僕が購入した数少ない2014年リリース曲の中のベストトラックです。プリンツ・オイゲンちゃんでお馴染みの小澤亜李さんがすごい。

 

 

 

おわり

ベイマックス観たんですけど(たぶんネタバレなし)

先週Big Hero 6ことベイマックス観てきました。面白かったです。まあ黒幕の動機がなんか軽くね?とか後半ちょい駆け足気味じゃね?とかいろいろツッコミどころはあるだろうけどこれそういうこと考えて観るやつじゃねーから。あれでいいんだよあれで。ストーリーに感動してとかじゃなく「敵が現れて、仲間が現れて、パワーアップして、やっつける!」というヒーローものをきちんとやってるのが最高で最高だった。

 

ヒーローものといえばこのベイマックスはしばらく前から「日本でのPVが本編と違いすぎる」「マーベル原作のヒーローものなのに日本では感動路線の宣伝に偏っている」などという話題でもちきりになっていて、まあ実際僕もAIのこってりした日本版感動系主題歌にはだいぶ辟易してたわけ。

だいたい主題歌にFall Out BoyとかGreek Fireとかそういうポップパンク寄りのカラッとしたバンドを起用しておいてさぁ、それでカラッと終わってサイコー!フゥー!ってなったらエンドロールで突然AIのStory(英語詞ver.)ですよ。ジンジャーエール飲んでスッキリした直後にカスタードクリーム飲ませるようなもんじゃないですか。本当に勘弁してくださいよ。AIの曲自体はまあいいんだけど圧倒的に場違いだ。

しかもPVで印象的だったGreek Fire "Top of the World"は向こうのサントラにも収録されておらず日本版にはAIが鎮座。なんなの…なんなのマジで…


Greek Fire - Top Of The World (Official video) - YouTube

でもまあ本編鑑賞後の今改めて思い返すと、日本における感動ものとしての宣伝もさして本編からかけ離れているわけではないなと思う。(まあ宣伝として満点かというとそれは全く違うけど)

ベイマックスの日本での宣伝手法に関する話題がここまで大きくなっているのは、ベイマックス自体がどうこうという話ではなく、これまでの日本における洋画マーケティングへの「宣伝が本編と大きくかけ離れている」という不満が蓄積し噴出したといったところじゃないんですかね。最近だとワールドウォーZとかも似たようなこと言われてた気がする。観てないけど。

 


世界各国で異なる「ベイマックス」ポスター マーケティング手法の違いが顕著に : 映画ニュース - 映画.com

まあとにかくこの記事でも分かるように、配給されるそれぞれの国でウケるようなポイントを、本編から外れすぎないように押さえるべく編み出されたのが「本質ではないかもしれないが、決して間違いでもない」というラインなんだろうと思うし、それはもうある程度仕方のないことなんですよね。ベイマックスにしたって日本でマーベルだとかスーパーヒーローだとかゴリ押ししても、何だそれ状態なんですよたぶんね。そういう現実を踏まえて本編と日本版PV比較するとちょっと切ないけどね。ケアロボットくれ。


「BIG HERO 6」はなぜ「ベイマックス」なのか? 〜ハートフルな国内宣伝にロケットパンチ! - YU@Kの不定期村

とまあぐだぐだ書き連ねてきたけど僕の言いたいことはこの記事が長文で98%代弁してくれているんで、時間のある時にでも。結局マーケティングの対象から弾き出された側がそれぞれの中で折り合いをつけるしかないんですよね。

 

あと僕の言いたいこと残り1%は「ゴーゴーがくっそかわいい」で、

もう1%は「生きていたのかFall Out Boy!!!!! FOB!!! FOB!!!」です。 


Fall Out Boy - Immortals (from Big Hero 6) - YouTube

 

 

 続くかも

映画の話

池袋でオタクに囲まれながら楽園追放観てきました。

個人的に予告編が始まってから入場するのが嫌いなんで早めに入るんですけど、この予告編がつらかった。

最初の予告はジョーカーゲームで、亀梨和也が醸し出す濃厚な亀梨臭にうっ…となりながらも雰囲気は悪くない…と思って油断していたら予告の盛り上げ所で主題歌のKAT-TUNがババーンと流れてきて、一瞬で第二次大戦初期の国際都市の雰囲気ががっつり粉砕されて白目むいた。

次の予告は海月姫で、これは原作もTVアニメもわりと好きなんだけど、予告初っ端からスクリーンに「日本が世界に誇る文化 オ タ ク」って映し出された時点で意識を失ってしまったので能年玲奈さんの演技の一端とかよく覚えていない。オタクが日本の文化ってなんやねん。オタクという性質自体にスポット当ててるつもりなら外国にもギークとかナードとかあるやろ。知らんけど。

意識を取り戻した頃には主題歌のSEKAI NO OWARIが流れてて「んぁ~よりによってオタクに縁遠そうなバンドォゥゥゥ~!」って叫んでまた気絶した。

本編鑑賞後に近キョリ恋愛の主題歌もサカナクションだったことを思い出してしまい劇場を出てからもう一回気絶した。アナ雪現象とか言ってる場合じゃねえ。邦画全般の主題歌ミスマッチ問題を何とかしろ。

 

既にかなり消耗した状態で本編に突入したけど開幕即胸!尻!士郎正宗的全裸サイバー空間!と畳み掛けられたおかげでだいぶ体調も回復し目に光が戻ってきた。ああいうサイバースペースアバターが全裸になる表現の元祖が士郎正宗なのかどうかは知らないけど書いておけばきっと詳しいお節介SFおじさんが教えてくれるはずだ。頼んだぞ、お節介SFおじさん。

まあこれ以上書くといろいろネタバレかもしれないがストーリーはまあ平凡と言えば平凡だし面白いと言えば面白いので期待値を気持ち下げ気味で観た方が楽しめると思う。「今の3DCGはこういうアニメを作れますよ!」っていうアレも少なからずあると思うんで荒廃した世界でメカや尻がぶりんぶりん動いてドカドカ戦うぞ~ってのが好きならまあいけるでしょう。僕はわりと楽しみました。尻ことアンジェラ・バルザックちゃん最高。

あ、士郎正宗といえば1月にアップルシードα公開じゃん。まーあれもストーリーの期待値をもりもり下げてから観に行けば楽しめる類のものだろうと踏んでます。うわぁ絶対観に行こ

 

まあそんな感じで満足度はわりと高かった。鑑賞後周りの客が「説明のとこで眠くなっちゃった」とか「寝てたからラストの状況がよく分からなかった」とか言い合ってるのを聞いて見た目はオタクなのにこいつらオタクじゃねえっ…!って思いました。

っていうかオタクとか関係なく映画観に来て寝るってよく分かんねえ感覚だな。現代人疲れすぎでしょ。9時間寝てから来い。

 

思えば今年、特に下半期は結構映画を観た気がする。でも一番観たかったグランド・ブダペスト・ホテルまだ観てねえし話題のボーイフッドも観てねえ。いやそもそもパシフィック・リムすら観てねえしオタク名乗れねえ。

今年はあとベイマックスは観ようと思います。あと気が向いたらゴーン・ガールも。そんな感じですね。

 

今年劇場で観た映画・OVA

THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ! ←最高

アナと雪の女王 ←なんかすごかった

攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears ←あのさぁ…

オール・ユー・ニード・イズ・キル ←日本版タイトルの長さをどうにかしろ

ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です! ←最高&最高

攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone ←あのさぁ…(二度目)

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ←ダンスバトルだ!

フューリー ←あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛(パーン)(ドシャッ)

インターステラー ←ブラックホール最高や!ワームホールなんて要らんかったんや!

楽園追放 ←尻・メカ・宇宙・サイバーの三拍子揃った最高のSFエンタメ

 

 

以上

 

 

また弁当の話

大学の昼休みというものは案外短い。たった50分の間に頭を休め、3時限目の準備をし、食事を摂らなければならない。(もう○年生なのにそんなに講義詰まってるの?などといった疑義は勘弁して頂きたい)

そうした中、わざわざ大学の外へ食事に出る暇のない学生にとっては近くで売っている弁当が非常に心強い味方となる。

いわゆる学生街のど真ん中にあるこの大学では、近隣の食堂や弁当屋が許可を得て大学構内で弁当を売っている。昼が近づくと各々弁当を持ち寄って同じ校舎の同じホールでまとまって販売の支度を始めるのだ。いずれも300~400円台でその殆どが「白飯たっぷり・揚げ物どっさり・濃い味もっちゃり」といった学生のニーズに最適化された弁当だ。

そんな中で1店舗だけ、異色の弁当を売る人がいる。
それは近所の沖縄料理店を営む高齢の女性で、弁当には白飯ではなく玄米ご飯が詰められ、野菜が多く、タンパク源といえば卵か豆腐か少しの豚肉で、揚げ物が入っていることはまずない。それでいて値段は他の競合弁当屋に劣らない安さを誇る。
私も何度か食べたことがあるが、美味くて安くて健康的。親元を離れた男子大学生特有の乱れた食生活を思えば、たまにこういうものを食べるのもいいだろう。沖縄行きてえ。

ただ、この弁当は、いかんせん腹に貯まらないのだ。

弁当の量自体は腹を空かせた男子学生にも十分なのだが、生まれてこの方胃腸系の疾患に悩まされたことのない消化力旺盛な20代男性がわずかな対価で満腹感を午後の講義まで保つには、やはりその周辺で売っているガッツリとした弁当が必須である。

それは弁当売り場の行列にも如実に現れており、ガッツリ弁当は人気作家のサイン会が毎日行われているかのような長蛇の列で賑わうが、その玄米弁当に列ができることはまずない。かく言う私もガッツリ派である。

女子学生でさえもガッツリ弁当を平気な顔で平らげている人が多いのは質実剛健な校風によるところが大きいのかもしれない。なお私はその校風に最もそぐわないタイプの心身共に不健康な人間である。

 

先程も述べたが構内で弁当を売る近隣食堂弁当屋各位は同じ校舎の同じホールで横並びになって業務を行う。つまり大人気のガッツリ弁当屋に並んでいると、その列のできない玄米弁当屋がどうしても視界に入ってしまう。

おまけに少し背の曲がった主が在庫のなかなか減らない弁当を売りながら、ちらちらとこちら――ガッツリ弁当屋の列に目をやるのだ。
文字通り飛ぶように売れていくガッツリ弁当。たびたび売れ残る玄米弁当。

主は何を思うのだろうか。親元を離れて暮らす学生の栄養状態を憂いているのか。「たまにはこういうのも食べなさいよ」というメッセージをその視線に感じるのは自意識過剰な私の思い込みに過ぎないのかもしれない。それでも私はガッツリ弁当の列に並ぶことがなんだか居たたまれなくなってしまい、そのうちその弁当売り場に通うこと自体少なくなっていった。

今日も大学生協で売っている弁当を買った。欲しいものをレジに持っていくだけで済むシステムとは実にいいものだ。

今でも毎日のようにその弁当売り場の前を通る。相変わらずガッツリ弁当は飛ぶように売れ、玄米弁当はあまり売れていない。昼休みが終わる頃には商売道具といくつかの売れ残りを載せたカートを押して店に戻る主の少し曲がった背中をしばしば見かける。

 

明日はあの弁当を買ってみようと思う。

心身共に不健康な男子大学生になってしまったが最後、もはや後戻りのできないレベルではあるが、たまに玄米と野菜たっぷりの弁当を食べ、胃袋の微妙な満たされなさを感じながら身体だけ労ったような気になるのも悪くない。

 

たえかねてファミチキをトッピングしてしまうかもしれないがそこは沖縄特有の広い心で許してほしい。

のり弁の話

何故かのり弁が好きだ。普段は特に何とも思わないが、空腹感を抱えていざ弁当屋やコンビニで弁当を選ぶという段になると突如のり弁が思いのほか存在感を放ちだす。具材の原価のせいか、比較的安価にそこそこ腹が膨れるといういかにも安っぽい感じが良い。

 

親元を離れて暮らすことで自炊はそこそこするようになったが、試験が近づくとそういう安っぽさに縋ることが増える(自炊に割く時間が惜しいというよりも単に面倒くさいだけ)。そういうわけで昨日の夕食も弁当屋に向かい、結局のり弁になった。

 

わせだの弁当屋(東京都新宿区早稲田鶴巻町):

のり弁(280円)

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おかか白飯にかぶせられた海苔・ちくわ天・白身魚のフライ・きんぴらごぼう・お新香(しば漬け)・大手弁当屋チェーンに対抗し得る低価格など、シンプルにのり弁としての要件を満たしている。きんぴらごぼうは店によってあったりなかったりするが、この手の弁当にとっては大変貴重な食物繊維源なので大切にしたい。

このようにシンプルなのり弁ではあるが、各種フライに何をかけるべきかという問題が一つの大きなテーマとして存在する。醤油・ウスターソース・タルタルソースなど様々な派閥が乱立しているが、ここはシンプルに古風な醤油一本で勝負しているところが潔い(?)。

 

ひとしきり醤油をふりかけてとりあえずちくわ天に噛みつく。個人的にのり弁の主役は白身魚のフライなので、いきなり主役にがっつくのは少々気後れする。こうして自分で文章にしておいて言うのもなんだが、手をつける料理の順番にさほどの意味はないしそもそも大して何も考えていないことの方が多い。むしろのり弁は何も考えずに胃に詰め込むくらいがちょうどいい。ジャンクだから。

ちくわ天の衣は固いんだか軟らかいんだかよく分からん食感で、衣ごとちくわをキシキシ咀嚼していると「ああ、これ一体いつ頃揚げたんだろうな…」という妙に感慨深い心持ちになる。

きんぴらごぼうはほぼ唯一の食物繊維要員なので若干の期待はあるが、まあ業務用パックだろうし、実際ごぼう特有のシャキシャキ感は皆無。仕方ないね。ご飯は進む。

白身魚のフライにかぶりつくと威勢のよいシャクッという音がして心地良いが、そもそもこれ何の魚だ。衣は厚めなうえに中身も白いのでどこからが魚の身なのかよく分からない。分かろうとしたこともない。ただ真っ白い断面から魚のにおいが漂ってくる。味だけでなく出自も含めて非常にジャンキーな一品だがこのジャンキー感こそがこの店の弁当の醍醐味でもある。

ここの海苔は固く、うまく箸で裂くことができないのでいつも途中で諦めて残りの海苔全部で白飯を包んで食べてしまう。こうなるともはやただの揚げ物弁当だ。

いわゆる三角食べをしつつ、最後にしば漬けを頬張る。こういうジャンキーな弁当にとって、口内の油っぽさを軽減するお新香は大変重要な役割を果たす。

 

ここ「わせだの弁当屋」は文字通り早稲田大学のごく近くに店を構え、腹を空かせた早大生たちに対し量も油もたっぷりな弁当で応え(またの名を「油田」というらしい)、夜は夜でタクシー運転手たちの集う弁当屋になる。

 

そのような土地柄のせいか、この店ではありとあらゆる弁当にデフォルトで唐揚げをぶっ込んでボリュームを増そうとしてくる。こののり弁はその例外にあたるが、希望すれば+70円で「のりカラ」(のり弁+唐揚げ)をオーダーでき、また+50円でのり弁からお新香・きんぴらを抜いて唐揚げをぶち込む「前抜き」をオーダーできる。そのためここでは唐揚げ付きのメニューを購入する学生が多く、のり弁単体での注文は他店に比べ少ないのではと思われる。

また、のりカラや前抜きは更に+50円で申し訳程度の明太子を付けることが可能だが、おそらくは業務用のチューブからちょろっと出しただけであろう明太子に50円を支払うなどという豪遊は、まだ些かハードルが高い。

 

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早い・安い・そこそこうまい、でいいじゃない、のり弁だもの

 

のり弁しゃけ弁

のり弁しゃけ弁

 

 余談だがしゃけ弁にはあまり惹かれない。あれは弁当としてあまりにも健全すぎる。

 

わりと日記っぽい

台風に由来する激しい雨音で八時すぎに目が覚めた。元来寝起きが悪いうえに昨夜は四時過ぎまで眠れなかったので、
バラバラとうるさい雨音をバックにソイラテを作ってぼんやり飲みつつ目を覚ましていた。
日曜日ではあるがこの豪雨だ、午前中に家を出れば近所のマクドナルドの電源席程度なら確保できるだろう。そして溜まっている課題をできるだけ片づけてしまおう。
そんな名案(その時はそう思えた)をベッドの上で思いついた。

同時に今マクドナルドではビッグマック単品一つにつき無料券が貰えるキャンペーンが行われていることを思い出した。
ビッグマックを単品で注文して無料券をゲットしてコーヒーでもちびちび飲みながら書き物をしよう、iPhoneには一昨日買ったばかりのI Am Robot And Proudの新作「Touch/Tone」が入っている(彼の作品はながら作業にぴったりだ)、そんなことを考えながら昨夜よりはいくらか明るい気持ちで支度を始めた。

朝マックの時間帯を避けるべく書店に寄って時間を潰し、以前からなんとなく気になっていた施川ユウキの「鬱ごはん」を買った。
昼前には最寄りのマクドナルドに着き、席を確保し、籠城の体勢をとる…はずだった。
ところが家を出た途端雨は勢いを失い、しまいには晴れ出す有様。朝から降り続けた雨が一気に温められ蒸し暑さを増してゆく中マクドナルドにたどり着くと店外まで続く家族連れの行列。

完全に見通しの甘さを露呈してしまった。

もうこの時点で相当嫌になっていたのだが今更引き返すわけにもいかず、苦肉の策でビッグマック単品をテイクアウトしてなんとか無料券をゲットした。
問題はその後だ。テイクアウトしたファストフードを自宅以外のどこで食べるのがよいか未だによく分からない。
結局近くにある大学のキャンパスに入り、少し湿ったベンチに座って食べることにしたのだが、
周囲の雰囲気から察するに今日は9月卒業者のための式が執り行われているらしい。完全に居場所を失っている。
とにかく何か飲み物が必要だ。日曜日で大学のショップは開いていないため自販機で紅茶を買ったものの、
本来なら100円だかのコーヒーを啜りながら冷房のきいた店内で書き物をしていたはずで、それを思うとどうしても割高感が否めなくなってしまった。

まあそうはいってもせっかく晴れたのだし、青空を見ながらハンバーガーを食べるのも悪くはない、
と思ってビッグマックを食べ始めたのだが今度は酷暑を生き延びてきたと思しき蚊が複数たかってきたせいでまるで落ち着いて食べられなかった。

シュレッダーに書類を押し込むようにビッグマックを流し込んだものの、今度は混雑したマクドナルドに代わる勉強場所を確保しなければならないわけで、
僕は比較的空席の多かったモスバーガーに入ってアイスコーヒーMを注文した。
本当はSで粘る公算だったのだが、ここでも自分の肥大化した自意識が邪魔をして「コーヒーSだけで粘ろうというのは些か貧乏臭い。」というしょうもない理由で60円の余計な出費をしてしまった。実際に金はないのに。10円単位で今日の出費を計算している時点で既に貧乏臭いというのに。

本来ならマクドナルドのコーヒーとビッグマック単品の500円弱で夜まで粘る予定だったものが、自販機で紅茶を買い、
モスバーガーに場所を変えたことで余計にコーヒーを飲み、予定外の出費が増えてしまった(胃にもきっと良くない)。

ここまでだらだらと書き連ねればよほど勘の悪い人でない限りは分かるだろうが、こういう予定外の事態に直面すると僕は異様に弱い。ルーチンワークなら何とかこなせるのだろうが、真っ当な社会人として臨機応変に働いていける気がまるでしない。そもそもこういう一般的には些末なことをきっかけに、延々と考えても仕方のない将来のことまで考えてしまうのが良くないのかもしれない。しかし自分のこういう気質はもう手の施しようがない気さえする。
思えば昨年初めての恋人ができた時、これで多少は自分の自己肯定感のようなものが向上するのかもしれない、少しは変われるのかもしれない、などという童貞臭い絵空事を夢想したりもしたが、こういう根本的なところでまるで変わっていないところをみると人の気質はそうそう変わらないものらしい(そもそも恋愛に一体何を求めているのかという話で、交際相手にもまったく失礼だったと思う)。

こういうことを延々考え続けて完全に課題どころではなくなってしまった僕はまさに予定外の事態に直面していて、若干ヤケになりながらモスバーガーでこの文章を書いている。そして今予算を無視してライスバーガーかモスチキンを注文しようとしているのもやけっぱちに近いものだと思われる。

結局今日という日も半分以上殺してしまった。

そんな状況で偶然にも「鬱ごはん」を買って読んだので、こみ上げてくる感情の渦が尋常ではなかった。
この纏まりを欠いた長くて陰気なだけの乱文をここまで読んだ人なら必ずどこか引っかかるもののある漫画だと思うので興味があれば是非ご一読ください。

ところでI Am Robot And Proudの新作はとても良い…ような気がするのだけど今日の精神状態がいまひとつなのでなかなか落ち着いて聴くことができず残念だった。前作「Uphill City」から5年、その間にあったレイハラカミの死は彼の創作活動にも何らかの影響を及ぼしたのかもしれない。(新作の表題曲はレイハラカミへのトリビュートでもあるらしい)


それはそうと小腹がすきました。


 
touch/tone

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